JAPAN Organic 国産オーガニックをもっと身近に─Lumirise (ルミライズ)

国産オーガニックをもっと身近に、生活の一部として感じてもらいたい。
日本国内のオーガニックに携わる方々や知識人へインタビューをして、素晴らしさを探るこの企画。今回は、山野美容芸術短期大学で誕生したオリジナルオーガニックブランド『Lumirise (ルミライズ)』を展開する山野美容芸術短期大学 美容総合学科 准教授 CIDESCO-NIPPON理事 吉田 真希 さんに、国産オーガニックの魅力について伺いました。

| オーガニックとの出会い
You&Organic編集部(以下Y&O編集部): 吉田さんがオーガニックに出会ったきっかけはなんですか?
アロマセラピーが今ほどメジャーではなかった20年前ごろ、海外のアロマ系のブランドで、無農薬で栽培された植物を使用しています、という商品に出会いました。そのころは美容業界の方や、今でいう「意識高い」方々が海外でそうした商品を知って、海外で購入するか日本に入ってくるのを待って購入している、という感じでした。私は当時、エステティシャンとして働いていたため新しい情報を同僚やお客様から得ることができました。お目当てのものをセレクトショップなどで見つけるととても嬉しかったのを覚えています。そこからだんだんと日本でも有機農法、無農薬、オーガニックなどを謳うブランドが出てきて手にとるようになりました。その当時は知る人ぞ知る、とされていたブランドが今では日本でメジャーなブランドとして認知されているのが感慨深いですね。
| 国産オーガニックの魅力とは?
Y&O編集部: 吉田さんが思う日本のオーガニックの魅力とは
以前の日本のオーガニック商品は、オーガニックとは名ばかりのものだったり、または手に取る気にならない面白味のないもの、というイメージもありました。しかし今は消費者の目も肥え、インターネットでの情報も豊富なため企業の大小に関わらずかなり魅力的な商品が増えた気がします。日本にしかない植物を使っているところもありますね。しかしながらまだまだ課題は多いと感じています。
| 日本のオーガニックの展望
Y&O編集部: これから日本でのオーガニックに対する意識、そして希望などもあれば教えてください
“オーガニック”が普通な海外に比べ、日本では化粧品に限らずあらゆる分野で種類が少なく、選択の幅が狭いと思います。また、残念なことに日本の“オーガニック”は法的に定められた基準がないため、消費者側としては購入する際、一抹の不安があります。
とはいえ、認証を取れば良い、また“オーガニック”だけが良いという風潮もちょっと違うのではと思います。ワクワクして面白くて魅力的、そして中身もしっかり真面目なものであれば、化粧品はオーガニックでなくても良いと思っています。ただ、やはり安心安全が担保されているオーガニック商品は、必要としている人がたくさんいるはずなのでそうした方々のもとに届いてほしいと願っています。ふと手に取って使用したのが自分にあっていた、その商品をよく見たら“オーガニック”のものだった。ということになればとても良いですね。
選択の幅が広がっている今の社会だからこそ、その人にあったものがたくさん出てきてほしいです。もちろん我々消費者も見る目を肥やす必要があると思います。
オーガニックブランド『Lumirise (ルミライズ)』とは
山野美容芸術短期大学は美容の専門家を育成しています。その教員と学生が国産オーガニックコスメで有名なフルーツルーツとタッグを組み「オーガニックコスメプロジェクト」を結成し化粧水を製作しました。 フランス語の「太陽光」と英語の「昇る」を合わせて作ったブランド名 『Lumirise(ルミライズ)』。太陽のように輝く女性に使ってほしいという意味を込めました。「Est Bio Balancing Mist」は「アンチエイジング」「女性らしさ」「保湿」を目的に厳選された原料を贅沢に使用して作られた化粧水です。ローズやゼラニウム、イランイラン、 フランキンセンス 、芳醇な香りに一瞬にして花畑にいるような気分をぜひ体験してください。

Est Bio Balancing Mist(エステビオバランシングミスト)
https://www.yamano.ac.jp

PROFILE
吉田真希 さん/山野美容芸術短期大学 美容総合学科 准教授 CIDESCO-NIPPON理事
エステティシャンとして都内エステサロンや有名スパにて経験を積み、山野美容芸術短期大学 美容総合学科 エステティック専攻にてエステティシャンや美容部員など美容に携わる学生の指導、育成をしている。